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第二十話(はるか篇-1)

手紙の最後には短い地名と三桁の番地だけのシンプルな住所が記載されていた。その後に続いた梅津様方という記載を少しだけ訝しく感じてはるかは唇を尖らせた。

けれどそこで、まだ食事の支度に全然手をつけていないことを思い出し、いけない、と声に出しながら右手で小さな拳を作り自分の頭を一つ小突いた。時計に目をやるとすでに帰宅してから三十分以上が過ぎていた。

慌てて洗面所に駆けて化粧を手早く落とし、スウェットに着替えその上から一応エプロンを身に着けた。後ろ手に紐を縛ってから、お米を研いで魚を焼くだけだったら別になくてもよかったかなと不精なことを考えた。

お父さんお腹すいちゃったかしら。

そう気にはしたけれど奥の部屋は相変わらず静かだった。何の気配も届いては来ない。もし眠っているのなら起こしてしまうことはしたくなかった。

気を取りなおし、キッチンに移ってタッパーウェアの米びつを開けた。二人だからそんなに炊かなくていいしね。お父さんはまたあんまり食べないだろうから、明日のお弁当を考えても二合で十分かしら。

だがそう考えた途端、不意に自分がこの家に一人きりであるような気がして手が止まってしまった。気がつくと視線はダイニングテーブルの上のまことの手紙に戻っていた。

意味のわからないため息がまた自分の口から勝手にこぼれた。

―私はちゃんと返事を書けるだろうか。

気がつくとそう考えていた。

伝えたいことは山ほどあった。自分のわからない父はもちろん、他の誰にも打ち明けられなくても、この相手になら相談してもかまわないのかもしれないと思えるようなことも実はあった。どこから始めればいいのかすぐには決めかねるほどだった。

頭を振り、まずご飯が先、とわざと声に出してテレビをつけた。見たい番組がある訳でもないのでニュースに回した。でも知りたいと思うこともなかった。ただ音と映像が部屋をにぎやかにし自分の注意をテーブルの上から逸らしてくれればそれでよかった。

その夜、食事を終え自分の分と食べ残しの多い父の食器を一緒に片付けた後、はるかはもう一度手紙を読み返した。

ケータイを開くとメールが一通入っていた。文面に目を走らせてけれど返信はせず、それからはるかはメモリーを開き哲平の名前を探した。まことから連絡があったことを報告しなければと考えたからだった。

久し振りにディスプレイに写した「哲平」の文字をしばらく眺めた。それでも結局発信ボタンを押すことはできなかった。

もう少しちゃんと状況を把握してからでないと、お互い無駄に騒ぐだけになっちゃうかもしれないから、と思いながら、はるかはそれが自分自身への言い訳でしかないことも十分にわかっていた。

食卓に座り一つ伸びをして、まずお風呂を済ませ、それからまことに返事を書こうと決めた。もし今夜書き終わることができなくても、きちんと最後まで書いて遅くならないうちに必ず出そうと重ねて自分に言い聞かせた。


[第十九話(はるか篇-1)] [第二十一話(まこと篇-1)]

# by takuyaasakura | 2007-12-26 12:05 | 第二十話(はるか篇-1) | Comments(0)
第十九話(はるか篇-1)

ため息をつきはるかは手の中の便箋を広げた。相手の字は相変わらず下手くそだったけれど、はるかには読み慣れた筆跡だった。

『はるか、元気にしてますか。叔父さんや叔母さんも皆変りないといいけど。でもあれからもう六年も経つんだものね。気がついたらこんなに経ってた。

ずっと音信不通で本当にごめんなさい。どうか私の不義理を、叔父さん叔母さんにも謝っておいて下さい。

だけどどうしても貴女には連絡できなかった。本当は何度もね、書こうとは思ったの。でももし返事がもらえなかったらどうしようと思うとどうしても書き始めることができなかった。

私は今、とある山奥で暮らしています。ケイタイやパソコンなんかともすっかり無縁な毎日でね、相手にするのは土とか炭とかばかりなの。この私が朝は四時半とは五時に起きてるのよ。信じられる? まったく修行僧みたいな生活だわ。

最初は山の中なんてどこでも変らないやって思ったけど、でもよく見てみると植生の感じが全然そっちとは違うのね。背の高い樹が少ないのよ。それに広葉樹の割合が多いみたいで、冬になると景色はどこもすっかり茶色になるわ。同じなのは鳶くらいかな。あいつら、相変わらず間抜けな声で鳴いてるわ。

そういえば三人で、哲平の家の食堂の裏で鳶に餌投げてあげたりもしたよね。かまぼことか、フライドポテトなんかも食べてたね。はるかがとんでもない方向に放ったやつも、連中ものすごい低空飛行で水面すれすれでキャッチするんだもの。哲平と二人で笑いながら拍手してたこと、今でもよく覚えてる。

そう。私がいつも考えるのは、昔のことばかりなの。

それでもいいのかなって、最近どうやらそう思えるようにもなってね。そうしたら現金なもので、貴女は今どうしているんだろうって、どうしてもそれが知りたくて、でもやっぱり声を聞くのは少し怖くて、慣れないボールペンを手にこうやって便箋に向かっています。私のことは時々でも思い出してくれているんだろうか、なんて考えながらね。

少しだけでいいです。はるかが今何を思い、どんな暮らしをしているのか、返事を書いてもらえませんか。いきなり勝手なことを言ってごめんなさい』

「ばか」

ぽつりとそれだけ呟くとはるかはそっと天井を仰いだ。忘れる訳ないじゃない。続いた言葉はそれでもどうにか声に出すことは思い止めた。


[第十八話(はるか篇-1)] [第二十話(はるか篇-1)]

# by takuyaasakura | 2007-12-25 12:00 | 第十九話(はるか篇-1) | Comments(0)
第十八話(はるか篇-1)

「ちょっと待って下さい」

声を出したのは母だった。

ああ? とうるさそうに立ち止まったまことの母は、それでもそこで足を止めると、半分だけ振り向いて空いていた方の手で苛立たしげに長い髪を掻き上げた。

「なんかあるの? ああ、連れて帰って来てくれたのはお礼いうわ。こいつ馬鹿だから、引っ越してきたばかりだってのに勝手にどこでも行っちゃうのよ。あたしに似て頭悪いの。だから大目に見てやって」

母のこめかみがひくりと震えた。

「その態度にもいいたいことはありますけれど、それよりお嬢ちゃん、服がずぶ濡れなんです。出かける前にせめて着替えさせてあげて下さい」

すると女は唇を尖らせて自分の娘を見下ろした。

「なに? あんたいい年しておもらしでもしたの」

「違います。詳しいことはあれですけれど、どうやらうちの娘が御迷惑をかけてしまったようなんです」

答えたのはまことではなく母だった。

「とにかくそのままじゃ娘さん風邪をひいてしまいかねません」

すると女は足を開いてこちらに向きなおり、そのまま自分の娘を見下ろした。
「だってさ、まこと。でも大丈夫だよな? あたしはお昼も食べてないんだ。もう待たなくていいだろ?」

声を出さずにまことが頷いた。街灯の光に照らし出された頬が真赤に染まっていた。母親がふん、という感じで鼻から息を吐いた。

「ということみたい。ほらまこと、御心配恐れ入りますっていってみな」

まことは一旦くちびるを噛み、それからいわれた通りを口にした。

「ほい、終わり終わり。みんなであたしを飢え死にさそうとするんだから、困ったもんだ」

そう肩をすくめた相手は、さあ行くよ、飯だ飯と続けて背を向けた。追いかけて去りかけたまことはけれど母親の隙をみつけて一瞬だけこちらに振り向くと、はるかの母に深々と一度頭を下げた。

見ているとまことの母が鍵を取り出し戸締りを確かめた。はは、おいてくつもりでかけたんだった、と聞こえよがしな声が続いた。彼女が確かめたのは隣家のドアだった。

けれど母もはるかもそれを口に出すこともせずしばらく黙って立ち尽くしていた。母親が止まっていた車の助手席の窓をノックした。ドアを開け自分は助手席に収まりながら、彼女はまことに、ほら、お前も早く乗りなと顎を突き出した。まことは急いで後部座席のドアを開けた。ごつい感じの四輪駆動のドアが子供の手には重そうだった。

まもなく車が滑り出して、ウィンカーも出さずにUターンして湖畔の方へと消えていった。ちらりと見えた運転席の男はサングラスをかけていた。

やがて母が肩をすくめ、なんだか困った人が越してきちゃったみたいねと、聞こえないほど小さな声でつぶやいた。何かいわなきゃとはるかは慌てた。

「でも、あの子はいい子だよ」

母が自分を見下ろした。さっきまでの剣がすっかりとれていた。

「あなたがいうんならそうかもしれないわね。だけど少し気をつけることはしないといけないのは確かだと思うわ、だから―」

けれどそこで母は一旦唇を閉じた。そして軽く目を閉じて首を振り、口から出そうとしていた言葉を取り替えた。

「さ、はるか、あなたもお腹空いたでしょう。久住さんとこから少しお魚もらって来てるから、手早くやっちゃうわ。はるかも食器出すのは手伝ってくれるわね?」

笑みをつくってそう続けた母に、けれどぎこちなくしか返事することができなかった。まことと出会った春休みの一日はそんなふうにして終わった。


[第十七話(はるか篇-1)] [第十九話(はるか篇-1)]

# by takuyaasakura | 2007-12-21 12:22 | 第十八話(はるか篇-1) | Comments(0)
第十七話(はるか篇-1)

黙ったままの自分たちの横を車が一台行き過ぎて少し先で止まった。ハザードだけを点滅させて、運転者が降りて来る気配はなかった。

車に気づいているのかいないのか、母はまこととその母親とをあからさまに見比べていたのだけれど、やがてブラウスの相手に向けて小さく一つ会釈した。だがまことの母親は気づかぬ振りをした。はるかにもわざとだとわかるほどだった。

「おいまこと、あたしはすっかりお腹がすいちゃったんだ。ちょうどお迎えも来てくれた。出かけるからとっととあの車に乗んな。よかったな、もう少し遅かったらまた飯抜きで留守番させられるところだったじゃないか。でも今度勝手にどっか行っちまったら、本当になんにも食わせないからな、よぉく覚えとくんだぞ」

そう顎をしゃくった相手に、母が、あのう、と声をかけた。

「決して彼女が悪いんじゃないんです。うちのはるかの探しものを手伝ってくれてたみたいで、それでこんな遅くになってしまったんです。私もあまり時間を気にせずおりましたものですから、あまり叱らないであげて下さい。こんなに萎縮してるじゃないですか。教育上よくありません」

言葉こそ丁寧だったが母の口調からは明らかに怒りが感じ取れた。

相手は、はん? ととぼけたような声を出すと、母のことを確かめるように上から下までゆっくりと視線を走らせた。

「あんた、誰? ふん、まあ誰でもいいけどさ。人の家のことにあんまり口はさまない方がいいんじゃない? これがうちの方針だからさ。そもそも関係ないでしょ、そちら」

最後のそちら、をゆっくりと区切るように吐き出した彼女はつかつかとこちらに近寄って、手を伸ばしまことの右の上腕部を掴んだ。はるかが繋いだ手とは反対側の腕だった。まことがまたびくりと体を震わせた。

「ほら、とっとと行くよ」

まことの手がはるかから離れた。その瞬間、まことの目が縋るように自分を見た。この時まで決して見せたことのなかった表情だった。

だがはるかには何もできなかった。咽喉がすっかりからからで、バイバイと声を出すことさえ難しかった。

母親に強く引っ張られまことが体勢を崩し前のめりになった。野球帽が音を立てずに頭から落ちて地面の上で仰向けになった。


[第十六話(はるか篇-1)] [第十八話(はるか篇-1)]

# by takuyaasakura | 2007-12-20 12:00 | 第十七話(はるか篇-1) | Comments(0)
第十六話(はるか篇-1)

最初は幽霊みたいに思った。かすみみたいなものが彼女の全身にまとわりついていたからである。でもそれはすぐ煙草の煙だとわかった。はるかの両親はどちらも喫煙者ではなかったけれど、さすがに煙草というものがあることはテレビで見て知っていた。ドラマなどではまだ平気で喫煙シーンを登場させていた時代だった。

彼女は服の前のボタンを大きく開けていた。屈めば下着が見えてしまいそうな感じだ。ブラウスは青が基調で、白や橙の大理石みたいな大柄の模様が全体にちりばめられている。見ただけでつややかな手触りが想像されるような種類の代物だった。スカートも同系色だったけれどこちらは柄ものではなかった。その下からも同じ色のストッキングが伸びて、ちょうど道の向こう側の傾斜が作って影と重なっていた。たぶんそのせいで足元がはっきりと見えず、はるかの胸に最前の想像を呼び覚ましたのだろう。

思わずはるかは身構えた。それまでまるで日常的には縁のなかった派手としかいいようのない出で立ちに戸惑ってもいたのだと思う。

実際はるかの母も哲平のところのおばさんにしても、目の前の相手の装いと少しでも似ているところの見つかるような格好をしているのなど見たことがなかった。血の色みたいな口紅があることもこの時初めて知った。気がつけば怖いような心地さえ湧いていた。

だが後になって思い出してみれば、この時の感覚はまるでしっかりと繋いでいたまことの右の手のひらからそっと忍び込んできたようでもあった。まことはたぶん緊張していた。

立ち止まってしまった自分たちの前で女の人は煙草を足元に落として踏み消した。そしてそのまま腕を組むとこちらをにらみつけてきた。実際はまことを見据えたのだったろうけれど、そのまことの陰に隠れるようにして寄り添っていたはるかには彼女の視線が自分に向いているようにも思えた。

「まこと、お前いったい今までどこいってたのさ」

その一言に、片隅でまず自分が標的ではなかったことに安堵しながらすぐ、これがまことのお母さんなんだと理解した。ところが呼ばれた本人はすぐには返事をしなかった。今度こそはっきりとまことは身を固くしていた。


[第十五話(はるか篇-1)] [第十七話(はるか篇-1)]

# by takuyaasakura | 2007-12-19 12:00 | 第十六話(はるか篇-1) | Comments(0)

その日、止まっていたはずの彼女たちの物語が再びそっと動き始めた。
by takuyaasakura
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[登場人物]

来生まこと
24歳。小学校時代に母親とともにはるかの隣家へ越して来る。以後は、はるかにとって一番近い存在となったのだけれど、高校卒業を前に家を出て現在は所在不明。

片岡はるか
24歳。教職についていた両親の一人娘で、自身は現在保育士として地元の幼稚園に勤めている。母の死後、二人暮しで衰えた父親の面倒を見ながら日々を送っている。

久住哲平
湖畔の食堂の一人息子。まこととはるかの二つ上で、二人の幼馴染み。現在は自動車修理工で故郷を離れている。



浅倉卓弥
(あさくら たくや)


1966年7月13日北海道札幌生れ。東京大学文学部卒。
2002年『四日間の奇蹟』で第一回『このミステリーがすごい!』大賞金賞を受賞し翌年デビュー。『君の名残を』、『雪の夜話』、『北緯四十三度の神話』、『ライティングデスクの向こう側』、『ビザール・ラヴ・トライアングル』など、次々と話題作を発表する気鋭の若手ベストセラー作家。



[連載小説]
*毎週月~金曜日連載*



[おことわり]

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